トップページ >> 敬和清寂 >> 2011年11月

11月23日 茶事。

ブログを読み返していると
11月は本当に茶事が多く、
今週だけでも4回あります。
これまでの中で初めてかもしれません。

茶事は色々な準備があり大変な印象を受けると思いますが、

実はかえってその後に用事が無ければ、
茶事当日はそこまで大変ではございません。

17時くらいにはおちつくので、
その後ゆっくりリラックス出来るのです。


お客をお持て成しするのため緊張し、その後のリラックス。
そのON・OFFがしっかりできとても気持ちのうえでも充実します。

最近正座しすぎて膝が痛いですが、、、汗


今回も私の門弟を招いての茶事。
天気も良く、ピリッとくる寒さ。
寒さに紅葉も色づいてきました。
今回も前回の茶事同様に何もかも初心というわけでしたが、
しっかりとした客ぶりでした。
お疲れ様でした。

皆様とても茶道に熱心な方ばかりで
私自身がお尻を叩かれているような状態です。
「膝が痛い。」とか言ってられません。。。

そのような状態ですが、出す物を出しきる覚悟で頑張って参りますので
皆様宜しくお願いいたします。


(気ままに独り言)

お持て成しに作法(型)があります。
それは、古人が何回も繰り返して繰り返して
円滑に美しくその場が流れるためのものです。
無駄な動きなど全くないほど洗練されたものです。
その作法を熟得する事がまず1つ。
しかしそれでは終わりではありません。

お持て成しは人と人のぶつかり合い
また物との共存、自然との共存することにより
その空間が形成されるのです。
実はお持て成しには答え(形)はありません。
今まで積み重ねてきた古人の知恵・作法を学び、
その場に応じて色々な機転を利かす事が大切となってきます。

ここで放置すれば道に迷うでしょう。


まず入り口としてはお作法を学ぶと同時に、
人、物、自然に「敬う」気持ちを持つ事が
大切なのではないでしょうか?
それにより人・物・自然の本質を知ることができるのです。
そして調和できるのです。

夜遅くなりましたので、
この辺でやめときます。
詳しくは、お茶を飲みに来て感じて下さい。

美味しくお茶一服どうぞ。


薄茶席にて

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更新:2011年11月27日

11月20・21日 茶事

はなやか関西のお茶会を終え、広島へ出稽古。

そして11月20日茶事。その翌日も。

これだけのお茶漬。

しかし、すごく充実をしているので楽しい毎日を過ごしております。

周りには色々とお世話になっている事を念頭に、
これからも頑張って参りたいと思っております。


20日は快晴でした。
前日は大雨で大変な思いをしたので、
いつも以上に晴れる事に有難さを感じ、
さらに自然の偉大さ、またその自然と共存している素晴らしさを感じました。


21日はこの時候らしいすこし時雨た天気。
ちょっと寒いですが、秋から冬への変わり目を感じました。
少し雨がパラパラと降り最高の風情でした。


(20日の茶事)


(21日の茶事)


茶事の流れは同じく私は炭点前をさせていただきました。

この度、家元の許しを得て十徳を着用しての炭点前。

(十徳というのは、流儀によって理はありますが
茶道の研鑽をし、家元に許しを得なければ着用できない男性の制服。)


いつも袴だったので、お点前も悪戦苦闘、
また炭点前は、普通の点茶の点前ほど、
あんまり練習することができないので(灰のまき方や炭のつぎ方など)
経験浅く、
写真の如くして皆さんが炉の周りに近寄りしっかり拝見をされるので、
しっかりと何度も経験を積み
また十徳姿が様になるようにしっかり茶の徳を積んでいきたいと思います。




余談ですが、、、

明日11月22日は結婚記念日ですので
しっかり息を抜いて
じっくり満喫したいと思います。


って投稿が23日になってしまいました。(笑)

ゆっくり神戸の街を満喫致しました。



リフレッシュできました。
これからもがんばります。

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更新:2011年11月23日

11月19日 はなやか関西での茶会。



この度は、大阪西の丸庭園内の迎賓館で茶会がありました。

とりあえず凄い雨でした。

道中は川のようになり、傘も役立たず、、、。

遠方からお越しの皆さま本当に有難うございました。

迎賓館というめったに入れない所での茶会。
如何だったでしょうか?

道中で大雨に打たれた思い出の方が強いのではございませんか?


点前は立礼台でのお点前。

私自身は初めの1席だけ速水流の説明や道具の説明をさせていただきました。

なぜかというと
午後から広島への予定。

早速スーツに着替え、
大雨の中、西の丸庭園を15分くらい右手にスーツケースと左手には鞄と傘。

ずくずくになりながらタクシーを探す。

というまぁ大変な半日でした。

しかも、朝の行きしの車はバッテリー上がり使えず、急遽私の車を出すことに。



大雨でしたので
来客数も少なくゆっくりとした1日だったという事です。

まあそれにしても自然というものは本当に怖いですね。

皆さまお疲れさまでございました。

今後何か行事があれば、
数多くのテルテル坊主を作って、心から雨が降らないように祈る事とします。

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更新:2011年11月20日

11月13日 茶事

今回は私の東京稽古場の弟子を招いての茶事でした。

参加者が全員で15名ぐらいですので一回でまとめてできるのですが、
今回はあえて13日・20日・23日5名ずつに分け茶事を行います。

なぜかというとあまり人数が多いとお持て成しをする亭主が客の事を把握できないからです。
これは個人個人をお茶を持て成す上では大切なことで
茶道の真髄だといっても過言ではないとおもいます。

これからもこういう気持ち大切に持って速水流を伝えていきたいと思います。


という事で、3日間の1日目がこの度13日にありました。
皆様初めての経験でしたので、
慣れない着物に疲れたとかの方が勝ってるかと思いますが如何だったでしょうか?

私自身茶事を経験してくださった事はすごく嬉しくおもいます。
茶道の稽古というものは、ただ単に点茶の稽古ができるだけでなく(といっても点茶の稽古も大切ですが)
色々な日本人が成し得てきたお茶を美味しくいただいてもらうための空間創り、
言いかえるとストーリががあり、非常に奥深いものです。
そういう事を体験してくださり感激です。これからもしっかり精進されますように。
これからがすごく楽しみです。

しっかり導けるように私も頑張っていきます。



私は炭点前。
そして
茶事には色々な流れがあったり懐石料理の食べ方とかありますので
そういうところも同席してレクチャーさせていただきました。



今日は懐石料理の強肴といわれる料理の写真です。
綺麗な盛り付けです。
「秋の吹寄せ」といわれる盛り付けです。

丸十イチョウ←サツマイモ
海老芋揚
しめじ
銀杏
針柚子

もう紅葉の季節ですね。
楽しみです。

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更新:2011年11月18日

11月亥の日 口切茶事

口切茶事は流儀によって違いますが
11月のはじめの亥の日にいたします。

なぜかというと炉に初めて火を入れるという事で、
火の難に遭わないために亥の日に行います。

干支の亥というのは陰の中でももっとも陰である事、
また言い伝えですが
焼け野のなかで菅原道真公の命を落としかねないときに、
猪に道を開いてもらって助かるという故事など

という理由から亥の日に茶事を行います。

今般では炬燵の電源をいれるのをこの日にする方がいるそうです。


炉に火を入れると同時に
今年の5月に茶摘みをしたものをつめた茶壺の口を開け
新茶を味わいます。

茶人の新年。
正しく「あけましておめでとうございます。」です。

今年の口切茶事では1年の始まりという事もあり、

茶事の主の濃茶はもちろんお家元によるお点前。


その前に炭を入れる作法があるのですが、
光栄にも私は家元の代わりに炭点前を任されました。



茶人にとって点茶することには火というのはすごく重要ですので、
それを任されるというのは本当に光栄です。



ちなみにわたしの今までやっていた薄茶点前は妻がやりました。



逆勝手の点前ですので苦労するかと思えば難無く。


これからも
色々経験をしてまたより一層成長していきたいと思います。

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更新:2011年11月07日

11月4日 茶会。口切の趣で。



今日は、京都伝統フォーラムという法人の会で色々とお世話になっている方を招いての茶会でした。

天気もよく穏やかな日でした。

初めての方に茶道の楽しみを教えるような茶会を開いていると、自分のためにすごく勉強になります。

初心に帰り、茶の本源を話し、わが身を振り返り反省するパターンがほとんどですけれども・・・。

この私の稚拙な説明ですが、少しでも理解意していただき、
伝統文化に携わる人が多くなればと心より願っております。

これからも遠回りしてでもコツコツ精進していきます。


またこの度はさらに茶縁というものが広がりました。

どんな茶味でしたでしょうか?

またふとした時に思い出してくださいね。

遠いところわざわざ有難うございました。



それにしても蚊がまだいます。

暖かいからか。もう11月ですのにね。

話してるときに一発おでこに刺されました(笑)


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更新:2011年11月04日

11月の茶道。



茶家では一般的に正月に当たる月です。

これは今年の5月に摘んだお茶を茶壺に保存しひと夏を越し、

この月からお茶を飲み始めるからです。

ですのでそのため客に茶を持て成すために、障子の張り替え、畳を替えたり、
垣根を青竹にする、炉壇を塗りなおすなどします。



青畳の香り、炉壇の綺麗さ、障子の新しさといい、茶家の新年の趣を感じられます。

そこで茶壺の口を切り今年の新茶が振舞われる茶事、これを「口切茶事」といいます。

一般的には知られていないですが、茶家には本当に大事な季節といえるでしょう。

「今年の新茶は如何なお味かな。」と昔の人はわくわくしておられたのだと思いますが、

最近は便利になりいつでも新茶が飲めるようになりました。

いつでも飲めるというのも良いようで有難味のない話ですね。

しかしそのわくわくした古人の心を忘れなように茶に向き合いたいと思っております。


さて季節も良くなってきまして風炉から炉に変わります。

年新、心もリフレッシュし、しっかり1年茶道と向き合っていきましょう。

まずほっと一息。抹茶一服如何ですか?


お軸は
4代目宗汲宗匠のお軸です。
「茶茗宜久服有令人志悦之功」

茶茗宜しく久しく服す宜し。人の志を悦ば令むる之功有らん。

意味は、
お茶(新茶~遅茶)は長い事飲む事がよい。
人の志(信念)にいい結果をもたらすだろう。


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更新:2011年11月04日

10月30日 岡山支部宗達忌



9月から続いていた週末の支部での行事がようやくこれで落ち着きます。

季節は秋から冬になるところ、だんだん寒くなってきましたね。これで紅葉もきれいに色づけば良いですね。

10月30日当日。岡山は時雨模様。

家元の供茶・献茶の時はほとんどが晴れるのですが、、、、雨。

理由は、私も供茶の点前を途中から(残茶拝復というところから)させて頂ただいたところに訳があります。

私は実はすごく雨男でして、
若宗匠披露のときも結婚式のときも色々茶会の席主のときもお稽古のときも、、、、雨です。

日頃の行いが悪い?そんな事無いのですが、、、雨。

全部が全部ではございませんが、大きい行事はほとんど雨です。

特に結婚式の披露宴の時は豪雨。すさまじかったらしいです。

先祖が喜んでくれて、うれし涙をと解釈し自分自身を励ましています。

ですので家元の晴れ男と私の雨男が混ざり、時雨という天気だったのでしょう。(確定)

皆さまお足もとの悪い中御参列いただき有難うございます。申し訳ございません。


当日の予定は、少林寺様による法要、家元の献茶、茶席2席。その茶席2席の中では教授の実技試験を行いました。

岡山は門弟の多いところですので、毎年この時に何人か教授試験があります。

今回も3人の教授へなられた方がおり、家元の前で実技試験。

これからも一歩一歩精進していただきますように。お疲れ様でございました。

と言ってる間に
そろそろ私の弟子たちも教授手前まできました。約6年。
すごくこれからが楽しみです。

また茶席も岡山の青年部担当ということでさらにまた楽しみが一つ。
更なる飛躍を期待しています。



年々行事の感じ方も違う中、
流祖203回忌は本当に充実した会で、今までの道を見直しこれからの光ある道を見据える事の出来た行事となりました。

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更新:2011年11月01日

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プロフィール
速水宗燕
速水宗燕
1983年、生を受ける。
六歳より北野天満宮において初点前。以降、家元茶事・茶会に参加。
05年、仏教大学文学部中国語中国文学科卒業。
大学在学中より聖護院献茶式などの半東を務める。
卒業後、茶道速水流に執事補として専従。
教授として稽古場を持ち初心者の稽古を始める。
06年10月〜07年2月まで、近江八幡資料館において、近江八幡市文化振興課の依頼により文化講座の非常勤講師として講義を務める。
07年10月、笠岡の威徳寺の代官茶会において席主を務める。
08年9月、相愛大学にて日本文化論の非常勤講師就任。
08年10月、聖護院門跡にて若宗匠襲名披露。
09年3月、東京南青山の東三李にて稽古場開設。 以降、大阪府八尾の恵光寺、滋賀県中主の錦織寺、東京虎ノ門 寿泉堂、広島不動院にても稽古場を開設。
19年3月、速水流八代目として家元を代襲する。 現在に至る。
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