茶(ちゃ)とは、造りあげられた自然に生ずるものの内に、常磐の色を変えない松柏があり、冬春には人に賞翫される梅桜あり、その
万象のなかに茶もその一種として存在しています。茶もまさしく造り上げられた自然の賜であり、先に生ずるも、後れて生ずるも、どちらにしても天地の恵には変わりないものであります。その天地の恵より森羅万象における和の礼式が生まれ、連綿と作法として現代に伝わります。それが茶の道。
伝わる言葉を大切にしっかりと追求していくのを基より人を持て成す時その一時の茶の一服を本源とし、そこから生まれる喜びを大切に茶の道に精進していきたいと思います。